Bonのオリジナル例題と骨子例です。実案件・公式過去問・模範解答ではありません。時間は目安です。実際の試験では設問の要求項目・数に合わせてください。
今回のゴール:対策の名前を並べるだけでなく、実施までの時間と残るリスクを踏まえて組み合わせる。
30秒で政策の方向を確認
流域治水は、河川整備を進めるとともに、企業や住民など流域の関係者による対策を組み合わせる考え方です。この練習では、対策ごとに実施時期が異なる場合を考えます。
例題|整備が終わるまで待ってよい?
架空の条件:浸水被害を受けた地域で河川整備を検討していますが、完了まで時間を要します。企業敷地での雨水貯留は用地利用の調整が必要です。住民へのリスク情報の伝達や避難支援には、改善の余地があります。個別対策の規模や定量的な効果は、まだ評価されていません。
設問:整備完了前から被害軽減を進めるため、課題を1つ、実施時期を意識した対策を2つ、留意点と対応を1組示してください。

5〜10分の進め方
- 「時間がかかるもの」と「先行して改善を検討するもの」を分ける。
- 整備完了前に残るリスクを課題として1行にする。
- 先行する取組と中長期の取組を各1行にする。
- 対策後にも残るリスクと、その扱いを書く。
骨子解答例を開く
- 課題:整備の完了を待つ間も浸水リスクが残るため、関係者の役割と実施時期を整理し、段階的に被害軽減を進める。
- 対策1:先行してリスク情報の伝達と避難支援の課題を確認し、住民・関係機関と連絡・支援手順を見直して訓練で確かめる。
- 対策2:河川整備と企業敷地での貯留について、必要な調整、役割、実施時期を整理し、対策効果の評価と維持管理条件の確認を進める。
- 留意点と対応:対策を組み合わせても被害を完全に防げるとは限らないため、残るリスクを共有し、整備の進捗や新たな情報に応じて避難・運用計画を見直す。
なぜ、この骨子になるのか
情報伝達や避難支援は施設整備の代わりではなく、整備と並行して被害軽減を進める取組として位置付けます。貯留量や被害低減率は条件から分からないため、数値を作らず評価すべき事項として残します。
自分の骨子を点検
- 対策の実施時期と関係者の役割を書いたか。
- 「ハードかソフトか」の二択になっていないか。
- 根拠のない治水効果や「安全になる」という断定をしていないか。
次回の1問:解答を閉じ、整備完了前に進めることと、中長期で進めることを一つずつ説明しましょう。
追加の1問|貯留施設を増やせば、それで十分?
架空の条件:企業敷地への貯留施設を計画していますが、供用後の清掃担当は未定です。周辺の住民には、整備すれば浸水しなくなるという理解もあります。施設の効果や想定を超える雨への対応は、これから確認する段階です。
設問:施設整備と合わせて解消すべき課題を一つ、対応を二つ、各1行で書いてください。
追加問題の解答例を見る
- 課題:貯留機能の継続確保と、残る浸水リスクへの備えを両立する。
- 対応1:施設管理者と利用者が、点検・清掃の担当、頻度、費用、異常時の連絡方法を整理し、実施状況を確認する。
- 対応2:評価した施設効果と適用条件、残るリスクを関係者と共有し、地域の避難・事業継続の取組と整合を図る。
自己点検:「施設を造る」だけで終わっていないか。「避難すればよい」だけで施設の機能確保を落としていないか。両方を扱うのが、この問題のポイントです。
次の訪問では、条件を変えて復習
解答を閉じ、主体を「企業」から「学校施設の管理者」へ変えてみましょう。通常時の使い方と維持管理の分担について、先に確認すべきことを二つ書きます。実施設計ではなく、条件の違いに気づくための練習です。
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出典と確認範囲
三つの対策の整理は、国土交通省九州地方整備局「流域治水」も参照しました。表の問い、例題、復習の条件はBonの学習用の整理です。
2026年10月25日、国土交通省・流域治水の推進で基本的な政策の考え方を確認。例題・対策の組合せ・骨子例はBonの学習整理です。特定地域の避難判断、施設設計、制度適用を示すものではありません。
