Bonのオリジナル例題と骨子例です。実案件・公式過去問・模範解答ではありません。時間は目安です。実際の試験では設問の要求項目・数に合わせてください。
今回のゴール:「共同化すれば効率的」で止めず、共通にする仕事と地域に残す判断を分けて説明する。
30秒で政策の方向を確認
国交省の群マネは、複数自治体や複数分野のインフラをまとめて捉え、維持管理を効率的・効果的に進める取組です。以下では、その考え方を使い、連携の効率と地域の条件を両立する方法を考えます。
例題|すべて同じ仕様にすればよい?
架空の条件:A・B・Cの三つの管理組織が、点検記録の整理と技術者研修の共同化を検討しています。現在は記録様式が異なり、情報共有に時間がかかります。一方、対象施設や災害時のアクセス条件は地域ごとに異なります。共同化の準備に使える人員も限られています。
設問:共同化による効率と地域ごとの条件への対応を両立するため、課題を1つ、解決策を2つ、留意点とその対応を1組示してください。

5〜10分の進め方
- 条件から「共通化できそうな仕事」と「地域で違う判断」を一つずつ抜き出す。
- 両立したいことを課題として1行にする。
- 共通化の方法と、地域差を扱う方法を各1行で書く。
- 導入に伴う新たな負担と、その対応を1組書く。
骨子解答例を開く
- 課題:記録・研修の共通化による効率を得ながら、施設やアクセス条件に応じた地域ごとの判断を確保する。
- 解決策1:施設を識別する情報や点検履歴など共有に必要な項目を整理し、共通の記録ルールと研修を設ける。
- 解決策2:地域固有の条件を追加項目として残し、現地判断の担当と、共同で相談・確認する範囲を明確にする。
- 留意点と対応:移行作業により通常業務へ支障が出るおそれがあるため、対象業務を絞って試行し、作業負担と情報の利用状況を確認して段階的に広げる。
なぜ、この骨子になるのか
記録の不統一には共通ルール、地域差には追加情報と判断体制、準備人員の制約には段階導入を対応させています。「すべて統一する」だけでは条件を落とし、「地域ごとに任せる」だけでは共有の問題が残ります。
自分の骨子を点検
- 効率と地域対応の両方を書けたか。
- 解決策2つが同じ内容の言い換えになっていないか。
- 安くなると断定せず、移行・調整の負担も扱ったか。
次回の1問:解答を閉じ、「共通にする項目」と「地域に残す条件」を一つずつ思い出しましょう。
追加の1問|委託費が上がったら失敗?
架空の条件:同じ対象施設・業務範囲について、共同化前後を同じ長さの期間で比べます。下表は学習用の仮定で、実績値ではありません。
| 比べる項目 | 共同化前 | 試行後 |
|---|---|---|
| 委託費(指数) | 100 | 110 |
| 職員の調整時間 | 月40時間 | 月25時間 |
| 点検後の措置状況 | 未確認 | |
設問:成功・失敗を即断できない理由と、追加で確認する項目を二つ、各1行で書いてください。
追加問題の解答例を見る
- 即断できない理由:委託費は増え、職員の調整時間は減っているが、維持管理の質と移行・運営を含む全体の負担をまだ評価できていない。
- 確認1:優先度に応じて必要な措置が実施されたか、未対応件数と対応までの時間を確認する。
- 確認2:初期のデータ移行、研修、運営調整を含む総費用を、対象範囲・期間・求めるサービス水準をそろえて比較する。
ポイント:費用の指数と時間は、そのまま足し算できません。職員時間を金額換算するなら単価や対象時間を明示し、委託費との二重計上を避けます。「調整時間が減った」ことと「措置が進んだ」ことも分けて確認します。
次回は、解答を見ずに2行
①何を共通化し、何の判断を地域に残すか。②何を測れば、維持管理が良くなったと言えるか。翌日や次の訪問時に、各1行で書いてみましょう。
言葉と政策へ戻る
出典と確認範囲
2026年10月25日、国土交通省・群マネ特設ページの定義と手引きへの案内を確認。あわせて手引きVer.1ダイジェスト版のPDF2枚目(連携の見取り図)と4枚目(費用分担・導入効果等の問い)を確認しました。例題の数値・条件・解決策・評価観点はBonの学習整理です。個別の契約・制度適用を判断する説明ではありません。
