RCCM経験論文の書き方|現行CBTに合わせて自分の業務を整理する方法

このページの目的:合格論文を丸暗記するのではなく、自分自身の業務経験をRCCMの経験論文として整理するための考え方をまとめます。

2026年度受験の手引でCBTと科目構成を確認しました。問題Iの詳細な設問・字数は、確認済みの範囲と区別します。

RCCMの申込と経験論文をつなぐ整理図。経歴と役割、判断と対応、結果と評価の事実をそろえ、申込では経歴・期間と証明、経験論文では判断・対応・評価を整理する。
Bonによる学習整理です。申込条件・必要書類・設問は当年度の公式案内で確認してください。

経験論文で最初にやること

まず、経験した業務の中から候補を複数挙げ、自分の役割、技術的な課題、業務実施上の課題、対応、成果を整理します。

業務の選び方

  • 自分の役割を具体的に説明できる
  • 技術的な判断や工夫がある
  • 関係者調整や工程・品質・コスト等の管理要素がある
  • 結果と評価を説明できる

「技術上の問題点」と「業務実施上の問題点」を分ける

ここを混同すると、論文の構造がぼやけます。技術的な判断が必要だった事項と、業務を進めるうえでの調整・管理上の事項を分けて整理します。

自分の役割を明確にする

業務全体の説明だけでなく、「自分が何を判断し、何を提案し、何を調整したか」を主語を明確にして書ける状態にします。

対応・工夫を書く

単なる作業手順ではなく、なぜその対応を選んだのか、どの条件を比較したのか、どのような制約があったのかを整理します。

現時点での評価

当時の成果だけで終わらず、現在振り返ったときの妥当性、改善余地、再発防止、今ならどうするかまで考えると、自分の経験を深く理解できます。

よくある失敗

  • 業務概要が長すぎる
  • 自分の役割が見えない
  • 問題点と対応が対応していない
  • 結果だけで評価がない
  • 他人の論文例を自分の業務に無理に当てはめる
自分の業務を書く|9項目の整理シートを開く

下書き用の整理項目です。公式の提出様式や設問の見出しを固定するものではありません。

  1. 業務名
  2. 自分の立場・役割
  3. 業務条件
  4. 技術上の問題点
  5. 業務実施上の問題点
  6. 検討した選択肢
  7. 採用した対応
  8. 成果
  9. 現時点の評価

最初の10分|1件の業務を、判断までつなぐ

今日は候補業務を1件だけ選びます。時間は学習の目安です。完成した論文より、確認できる事実を短く書くことから始めましょう。

  1. 3分:業務の目的・制約・自分の担当を各1行にする。
  2. 4分:問題点を一つ選び、比較した案と採用を提案した理由を書く。
  3. 3分:確認できた結果と、まだ分からない効果を分ける。
練習問題と記入例を開く|比較資料の作成

架空の練習条件:ある維持管理計画で、担当者は対策案の比較資料を作成した。既存資料は案ごとに対象範囲と費用の算定範囲が異なり、そのままでは比較できなかった。担当者は条件をそろえ、資料の不足部分を関係者に確認した。最終方針は責任者が決定した。施工後の効果は未確認である。

問い:自分の役割、技術的な問題、業務を進めるうえでの問題、対応、結果をそれぞれ短く書いてください。先に自分でメモしてから、下の例と比べましょう。

記入例と、その理由を見る
  • 役割:私は対策案の比較条件の整理と、比較資料の作成を担当した。最終方針の決定は担当範囲に含まれない。
  • 技術的な問題:対象範囲と費用の算定範囲が異なり、各案を同じ条件で評価できなかった。
  • 業務実施上の問題:不足情報の確認先と回答期限を整理し、比較資料の作成工程を管理する必要があった。
  • 対応:比較対象と算定範囲を整理し、不明点を一覧化して関係者に確認した。未確定の条件は資料に明示した。
  • 結果・評価:条件の違いを確認できる比較資料を作成した。ただし、施工後の性能や費用低減効果は未確認であり、効果が実証されたとは書けない。

読み取るポイント:「資料を作った」という作業に、何が問題で、どう整えたかを加えると判断が見えます。この例だけでは採用案の技術的な優位性までは説明できません。自分の業務では実際に比較した案・評価項目・根拠を補います。

避けたい書き方:「最適案を採用し、コストを大幅に削減した」。条件にない決定権や効果を付け足しています。実際に確認できる担当範囲と結果に戻しましょう。

Bon作成の架空の学習例です。公式問題・公式解答・実際の合格論文ではありません。記述の項目・順序・字数は、当年度の設問に合わせます。

自分のメモを3点で確認する

  • 主語:チーム全体の成果と、自分が担当・提案した範囲を分けたか。
  • つながり:挙げた問題に対して、対応と採用理由を説明できるか。
  • 裏付け:確認した結果と、見込み・未確認の効果を区別したか。

次に訪れたら:メモを閉じて「何が問題で、自分は何を考えたか」を説明してみましょう。説明が止まった箇所だけ、記録に戻って補います。公開の練習では業務名・地名・発注者・固有の数値など、特定につながる情報を出さないようにします。

申込と経験論文を、同じ事実メモで整合させる

技術士の口頭準備の方法を、そのままRCCMの試験要件として扱わないでください。RCCMでは、まず受験申込に必要な情報・証明と、問題Iで問われる内容を別々に確認し、自分の担当業務について矛盾なく説明できる材料をそろえます。

最初に作るのは、文章ではなく事実の台帳

  • 経歴:所属・職務・従事期間を、確認できる記録と合わせる。
  • 業務:業務の目的と対象、受験部門との関係を整理する。
  • 自分の役割:担当作業、提案、判断、管理と、他担当者・最終決定者の範囲を分ける。
  • 問題と対応:技術的な問題と、工程・品質・連絡調整など進め方の問題を分ける。
  • 結果と評価:確認した結果、未検証の効果、今なら改善したい点を分ける。

申込前に、公式手引きで確認すること

  1. 受験資格と期間の算定、職務・業務実績に関する条件を確認する。
  2. 提出する情報と証明書類、証明者、入力・印刷・提出の手順を確認する。
  3. 各書類で業務名・期間・役割に食い違いがないか確認する。
  4. 修正した場合は最新版をそろえ、提出控えと手続き完了の記録を保管する。

以上は確認する順序の提案で、受験資格や提出条件そのものを示す一覧ではありません。本記事では申込の件数・対象期間・証明の省略条件を再現していません。申込時は当年度の公式手引きで照合してください。

申込メモから、記述の材料へ進める例

架空の例:「比較資料作成を担当した」という記録から、資料の何が不十分で、何を比較し、自分がどう提案したかを掘り下げます。「私が最終決定した」と役割を広げるのではなく、自分の担当範囲での判断・工夫を説明します。

自己点検の問い:①なぜ必要だったか、②代替案は何か、③採用理由は何か、④実施上の調整は何か、⑤どこまで効果を確認したか。この問いは文章を検証するBonの学習補助であり、RCCMの口頭試験対策を意味しません。

今日の作業:候補業務の目的・自分の役割・判断を各1行にし、申込に使う記録と照合する。字数の調整は、その後に当年度の設問・条件に合わせて行います。

RCCMの公式申込案内を確認する / 会場予約と試験形式の公式案内

2026年10月24日追記。自分の業務の事実整理と、公式の申込・試験条件を区別しています。正式申込には必要な正確な情報を用い、公開練習では守秘情報を出さないようにします。

次に学ぶ

2026年度の確認済み事項

試験Aは問題I・II、試験Bは問題III・IVです。問題Iは受験する専門技術部門の業務経験を扱う記述式、問題IIIは管理技術力の記述式です。記述問題はキーボードで解答し、図表は使えません。本記事の整理シートは学習補助であり、現行の公式解答欄や字数を再現したものではありません。

出典:2026年度RCCM受験の手引・冊子5〜6ページ(2026年10月20日確認)。旧PDFの行数・字数を現行要件とみなさないでください。

まず候補を複数挙げ、自分の担当を確認する

最初から1件に決めず、受験部門に関係する経験を並べ、目的・自分の役割・判断・結果を短く書き比べます。これは業務を選ぶ学習手順であり、当年度に必要な申込実績や試験で記述する件数を示すものではありません。

受験申込の実績証明と、試験問題で説明する業務の条件は分けて確認します。実績の件数・期間・担当条件は公式手引きと実際の設問を優先してください。

CBTの準備

2026年度の試験A・Bは各130分です。問題Iだけに130分を使えるわけではありません。記述ではスペースも1文字として数えられます。一般のCBT体験版は操作練習用であり、RCCM本番の設問・入力画面・字数を再現するものとは扱いません。

確認日:2026年10月20日。出典:RCCM公式FAQ・実績、プロメトリック・RCCM資格試験。

Bonと、少しずつ学ぶ。

読んだことを、次の一歩へ。

今日は、ひとつ説明できたら十分。余裕のある日は、確認問題や骨子づくりへ進みましょう。

次に学ぶことを選ぶ →

使える時間や準備の目的に合わせて、学習の入口へ。

RCCMの申込と経験論文の準備を、同じ業務の事実から目的別に整理する図解。白ヘルメットのBonが経歴・役割、判断・対応、結果・評価をまとめる。
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