経験論文では、実務をそのまま時系列で書くのではなく、試験で評価される形に切り出すことが重要です。
この記事では、案件の固有情報を公開せずに、自分の業務から『役割・課題・判断・対応・成果』を抽出する方法を整理します。
以下はBonによる学習用の整理です。公式の採点基準や提出様式を再現するものではありません。正式な申込・試験では当年度の公式手引きと設問の条件を確認します。
目次
最初に選ぶべき業務
- 自分の役割が明確
- 技術的判断がある
- 複数案や制約条件を比較した
- 関係者調整がある
- 成果や改善効果を説明できる
業務を5要素に分解する
- 与条件・背景
- 自分の役割
- 問題点・課題
- 判断と対応
- 結果と評価
経験論文で使いやすい実務とは
規模が大きい業務よりも、なぜその判断が必要で、自分が何を担ったかを説明できる業務の方が使いやすいです。
技術上の問題点を切り出す
構造、安全性、施工性、維持管理性、地形・地質、耐久性、品質など、技術的な判断が必要となった部分を抽出します。
業務実施上の問題点を切り出す
工程、調査条件、予算、交通規制、関係機関調整、情報不足など、業務を進める上での制約を整理します。
公開時の注意
経験論文対策として実務を扱う場合でも、案件名、路線名、自治体名、発注者名、固有の数量・金額・時期など、本人や案件の特定につながる情報は掲載しません。
候補比較の記入例
以下は説明用の一般モデルです。Bonの実案件や合格時原文ではありません。候補を3件挙げるのは整理の練習方法であり、現行試験の提出件数を保証するものではありません。
- 候補A:作業全体は説明できるが、自分の判断と成果が曖昧。担当記録から役割を確認する。
- 候補B:比較案、採用理由、自分の提案、成果を説明できる。詳細化する第一候補にする。
- 候補C:技術的な工夫はあるが、未公表条件に依存する。公開教材には使わず、守秘条件を確認する。
確認の順は、事実性→守秘→自分の役割→技術判断→成果です。書きやすさを優先して、関与していない判断や数値を追加してはいけません。
自分で埋める5行メモ
- 私は何を担当したか。
- 何を満たす必要があり、何が制約だったか。
- 何と何を比較し、なぜ選んだか。
- 結果をどの記録で説明できるか。
- 公表・利用できない情報は何か。
次にすること|選んだ1件を、短いメモにする
候補が選べたら、いきなり全文を書かず、問題・判断・対応・結果を短くつなぎます。
- 何を書けばよいか迷う方:10分の練習と記入例で、最初のメモを作る
- 問題点と対応が混ざる方:技術上の問題点と判断理由を書き分ける