
Bonです。
本記事では、技術士(第二次試験)口頭試験対策として、主に技術者倫理(技術者倫理に関する知識)に関する試問例を取りまとめます。
どのような質問をされる可能性があるのか、試験官の立場に立ち、どのような観点で回答すれば良いかをまとめてみたいと思います。
・口頭試験対策「技術者倫理に関する知識の試問例」その2
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想定設問7
技術士法第44条には信用失墜行為の禁止が定められている。技術者の信用失墜が問題となった最近の事例を述べよ。
1.茨城県東海村JCOの核燃料加工施設における日本初の臨界事故(1999年9月)
2.山陽新幹線のトンネル部でコンクリートが落下し、施工時にコンクリートの打ち込みを担当した土木技術者の責任が問われた事例(1999年8月)
3.雪印乳業が販売した牛乳による中毒患者が発生し、黄色ブドウ球菌による汚染が発見された事例(2000年8月)
4.三菱自動車クレーム隠しが発覚した事例(2000年7月)
5.東京電力が原子力発電所の点検、補修作業において不適切な処理をしていたことが発覚した事例。
6.STAP細胞 小保方さんの実験データをもとに小保方さんが作成した図は、TCR遺伝子再構成バンドを綺麗に見せたいという目的を持って加工されたデータであり、その手法が科学的な考察と手順を踏まないとして、改ざんに当たる研究不正と判断した事例。
7.耐震偽装 2005年11月17日に国土交通省が、千葉県にあった建築設計事務所のA元一級建築士が、地震などに対する安全性の計算を記した構造計算書を偽造していたことを公表したことに始まる一連の事例。
想定設問8
技術士法 第45条の2「公益確保の責務」における公益とは何か。
・技術士法では、公共の安全、環境の保全などがあげられており、これは自らの即する組織のみではなく社会全体への責務を果たすように求められている。
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想定設問9
技術士が名称独占の資格とされているのはなぜか、技術士倫理の観点から述べよ。
技術士法は「科学技術に関する高等な専門的応用能力」(技術士法第2条)のある人にのみ名称を与え、技術士の能力に関する公衆の信頼の回復を図るものである。
そのために、技術士は専門家としての高い倫理観をもって業務を遂行することが求められており、名称を独占する権利を与えられている。
「信用失墜の事例」については、最近のものが他にもあります。全部覚える必要はないので、自分が覚えやすい事例を1つだけ掘り下げて覚えておきましょう!