技術士(第二次試験)最新口頭試験対策⑦「コンピテンシーの確認・対策」

 
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本記事では、技術士(第二次試験)口頭試験対策として、本年度から実施される新制度下での初めての口頭試験に関しての考察記事です。

新制度移行後初めての口頭試験であり、試問内容が大きくかわる可能性も考えられるため十分な対策が必要と思われます。

 

・新制度における口頭試験内容の変更点

 

・口頭試験における6つのコンピテンシー確認。

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新制度における口頭試験内容の変更点

新制度の口頭試験の試問事項は下記のとおりです。

技術士としての適格性を判定することに主眼をおき,筆記試験における答案(総合技術監理部門を除く技術部門については,問題解決能力・課題遂行能力を問うもの)及び業務経歴を踏まえ実施するものとし,筆記試験の繰り返しにならないように留意し以下を確認する。

・コミュニケーション、リーダーシップ
・評価、マネジメント
・技術者倫理
・継続研さん

試験時間は20分でこれまでと同様ですが、試問事項が3項目から4項目に増えています。

注目すべき点としては、経歴や技術士制度に関する試問事項が記載されていないことから。試問対象外になった可能性が高いと考えられます。

技術士試験の改正内容について(新・旧表)

4項目の具体的な確認内容とは

新制度で想定される確認事項および内容は「技術士に求めれる資質能力(コンピテンシー)(案)」から以下の内容であると考えられます。

参照:技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)(案)

①評価、マネジメント:問題解決能力・課題遂行能力を確認すること

②コミュニケーション、リーダーシップ:
多様な関係者と明確かつ効果的に意思疎通し、多様な利害を調整できる能力を確認すること

③技術者倫理:技術士としての倫理的行動を確認すること

④継続研さん:IPDの取組み姿勢や継続研さんの理解度を確認すること

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6項目コンピテンシー確認ポイント

また、前述の6項目のコンピテンシーに関しての確認ポイントを整理しておきましょう。

①評価:業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。

評価のコンピテンシーに関しては、業務経歴票の業務詳細で具体的にどのような成果が得られ、また今後にどように繋げることができたかという具体的な内容を整理しておきましょう。

【想定試問例】
・あたたは、対象業務で得られた結果をどのように多業務に展開し、品質の向上を図りましたか?

②マネジメント:業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

こちらも、業務経歴票の業務詳細で具体的にどのような要求事項、要求特性に対してマネジメント(資源配分)を行ったかを明確に説明できるようにしておく必要がありそうです。

①および②は以前の「問題解決能力」に該当する非常に重要な試問になるので、充分なストーリーを作りこんでおく必要があると思います。

【想定試問例】
・対象業務において発生したリスクはどのようなものがありましたか?また、そのリスクに対してどのような資源配分を行って解決しましたか?

③コミュニケーション:業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

業務経歴票の業務詳細で具体的にどのような手法を用いて、上記関係者と意思疎通を図ったか明確にしておきましょう。

【想定試問例】
・あなたは、対象業務においてどのような利害調整を図りましたか?また、各種調整で苦労した点や、それに対する具体的な対応策を教えてください。

④リーダーシップ:業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

業務経歴票の業務詳細で具体的にどのような手法を用いて、上記関係者と各種調整を図ったか明確にしておきましょう。

【想定試問例】
・③と同様

⑤技術者倫理:
・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代にわたる社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

技術者倫理のコンピテンシーでは、公益確保、法令順守、責任範囲の明確化の3つの項目がが記載されています。

こちらは、従来の口頭試験同様に「公益確保」・「法令順守」と「責任範囲の明確化」についての確認に加えて「秘密保持義務」、「名称表示義務」と合わせて十分に理解を深めておくほうがいいと思います。

【想定試問例】
・公益を確保するとは、具体的にどのようなことですか?等

⑥継続研さん:業務履行上必要な知見を深め、技術を修得し資質向上を図るように、十分な継続研さん(CPD)を行うこと。

継続研さんのコンピテンシーは、従来と同じこうもくになりますのできっちりと回答できるように準備をしておきましょう。

【想定試問例】
・あなたは、具体的にどのようにして継続研さんを図っていますか?

まとめ

今年度は、新制度で初めての口頭試験実施となります。

このことから、従来の試問例と大きく変化する可能性も十分に考えられます。

コンピテンシーとはなにか?本質を必ず理解して、不意な質問にも慌てず解答できるように準備を図りましょう。

 
口頭試験までは時間との勝負です!手に入れられる情報はなるべくかき集めて、時短を図りながら対策をしましょう!

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