RCCMの問題IIIは、テーマ知識だけでなく、業務をどう管理し、品質を確保し、課題へ対応するかを整理する力が重要です。
このページでは、最新年度の公式テーマ・出題条件を確認したうえで、管理技術力を答案へ落とし込むための基本フレームをまとめます。
最初に確認するのは「設問」と「指定語句」
骨子を作る前に、設問①と②がそれぞれ何を求めているか、使うべき指定語句は何かをメモします。同じ問題Ⅲでも、現状・課題を問うテーマと、効果・克服すべき課題を問うテーマがあります。型を先に決めて、設問への回答を落とさないようにしましょう。
2026年度の公式資料では、6テーマのいずれかが出題され、①・②の全体で1200〜1600字。指定された語句を4つ以上使い、使用箇所を「 」で囲みます。語句は①・②を通して4つ以上でよく、各設問に4つずつ必要という意味ではありません。公式出題テーマを2026年11月4日に再確認しました。2027年度の条件は別途確認が必要です。
設問に応じて、書く項目を選ぶ
まず①・②の要求を、そのまま骨子の見出しにします。背景、課題、対応、効果、留意点などは、設問への説明に必要なものだけを選びます。すべての項目を毎回書く必要はありません。
- ①・②が求めている内容を別々に整理する
- 使う指定語句を選び、説明する内容と結び付ける
- 対応を書く場合は、対象・担当者・確認方法を具体化する
- 効果やリスクは、設問や説明上の必要性に応じて扱う
Bon式の基本フレーム
設問への回答を先に置き、その説明を「現状→課題→管理上の対応→留意点・効果」で支えます。この順序は考えを整理する補助であり、公式の答案様式ではありません。例えばBIM/CIMのテーマでは、①が期待される効果、②が克服すべき課題なので、その設問順に答えます。「新たなリスク」を独立見出しとして必ず追加する必要もありません。
管理技術力として書きやすい観点
- 品質
- 工程
- コスト
- 安全
- 情報共有
- 関係者調整
- 人材・技術継承
- DX・AI活用
知識だけの答案にしない
「AIを使って効率化する」で止めず、対象業務・担当者・確認方法まで書きます。以下は、2026年度テーマ「AI技術の活用と成果品の品質向上」に沿って考える学習用の骨子例です。公式解答や本人の実績ではなく、1200〜1600字の完成答案でもありません。

① 現状と課題:効率化と品質確保を両立させる
図面・報告書・数量計算書の不整合を防ぐには、多くの確認作業が必要になる。AIによる文書整理等は「業務の効率化」に役立つ一方、誤った出力や根拠の欠落を見逃せば、成果品の「信頼性」を損なう。導入の課題は、確認の責任と手順を決め、効率化を「品質管理」へ結び付けることである。
② 活用の可能性:対象を限定し、照査へつなぐ
例えば、承認された資料の範囲で表記の不整合候補を抽出し、担当者が原資料と照合する。試行段階で検出漏れ・誤検出・確認時間を記録し、適用範囲を決める。重要条件や計算根拠の妥当性は技術者が確認し、「照査体制」に組み込む。機密情報を外部へ入力しない等の「情報セキュリティ」も確認する。
この骨子は指定語句を5種類使っていますが、語句を入れるだけでは十分ではありません。①の課題と②の対応がつながるか、AIに任せる範囲と照査責任を説明できるかを確かめます。効果を実測していない場合は「確認時間を半減した」などの実績を作らず、検証方法を書きましょう。
実務経験を使う
道路・河川・砂防・構造物など自分の担当分野で、発注者協議、品質管理、工程調整、関係機関調整、設計条件変更などの経験を答案の考え方へ転用します。
30秒セルフチェック
①・②の両方に答えていますか?
見出しごとに設問を対応させます。課題だけが長くなり、対応や適用上の課題が抜けていないか確認します。
指定語句は意味のある文脈で使っていますか?
2026年度は設問全体で4つ以上を使い、使用箇所を「 」で囲みます。単なる用語の列挙を避け、課題・対応との関係を説明します。
「誰が・何を・どう確認するか」がありますか?
「適切に管理する」を、対象業務、役割、確認する資料や記録へ具体化します。効果や実績は、確認できる範囲で述べます。
次に学ぶ
2026年度の公式出題条件
2026年11月4日にRCCM公式・2026年度問題III出題テーマを確認しました。公開された6テーマのいずれかが出題され、各テーマの2設問について合計1200〜1600字で記述します。指定語句を4つ以上用い、使用箇所をかぎ括弧で示す条件があります。語句と設問はテーマごとに異なるため、公式資料を見て確認してください。
上記のBon式フレームは学習用です。公式の2設問への回答を優先し、求められていない「効果」「新たなリスク」を独立項目として必ず書くという意味ではありません。2027年度の条件として流用しないでください。
