【2026-2027口頭試験】改訂コンピテンシー対応|業務経歴から想定質問を作る方法

技術士第二次試験の口頭試験は、筆記試験合格者に対して行われます。2026年度(令和8年度)からは、改訂版の『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』が適用されます。

この記事では、想定質問を数だけ増やすのではなく、自分の業務経歴をコンピテンシーに結び付けて準備する方法を整理します。

最初に分ける|公式の試問事項と、準備する材料

本記事は主に総合技術監理部門を除く技術部門の準備を扱います。2026年度の公式案内では、口頭試験の試問事項は次の4区分です。

  • マネジメント・評価
  • コミュニケーション・リーダーシップ
  • 技術者倫理
  • 継続研さん

以下で扱う「問題解決」は、自分の判断の筋道を整理する学習上の観点です。口頭試験に独立した配点区分が追加されたという意味ではありません。公式案内は、改訂コンピテンシーに基づく実施とともに、筆記・口頭の試験内容に変更はないことも示しています。

口頭試験は筆記の記述式答案と業務経歴を踏まえて行われます。業務内容の詳細に選んだ1件だけに準備を限定せず、業務経歴全体、筆記答案、倫理・継続研さんの材料を確認しましょう。

まず押さえたい2026年度の変更点

改訂版コンピテンシーでは、問題解決でデータ・情報技術の活用、多角的な視点、ステークホルダーの意見の取り込みが明確化されています。コミュニケーションでは情報技術の活用、包摂的な意思疎通や協働が追加され、技術者倫理では社会・経済・環境への影響、持続可能な成果、文化的価値への配慮がより明確になりました。

口頭試験対策は『質問暗記』ではなく『回答の軸』を作る

Bonのおすすめは、業務経歴の一つ一つについて次の項目を整理することです。

  • 業務の目的
  • 自分の立場・役割
  • 技術的な課題
  • 複数案をどう比較したか
  • 品質・コスト・納期・リスクをどう管理したか
  • 発注者や関係者とどう調整したか
  • 結果をどう評価し、次の業務にどう生かしたか
  • 倫理・安全・環境面で何を考えたか
  • その後どのようなCPD・継続研さんを行ったか

コンピテンシー別に自分の業務を整理する

問題解決

『何が問題だったか』だけではなく、背景要因や制約条件をどう分析し、複数の選択肢から合理的に解決策を選んだかを説明できるようにします。

マネジメント

品質・コスト・納期・生産性・リスクを満たすため、限られた人員・設備・情報をどう配分したかを整理します。

評価

成果を出しただけで終わらず、結果をどう評価し、改善や次段階につなげたかを準備します。

コミュニケーション/リーダーシップ

説明した、協議した、だけでは弱くなります。利害や要求が異なる関係者をどう整理し、合意形成や協働につなげたかを具体化します。

技術者倫理

公衆の安全を最優先とし、法令、環境、持続可能性、責任範囲をどう意識して判断したかを整理します。

継続研さん

資格取得や講習参加の列挙ではなく、『何を学び、実務や資質向上にどう反映したか』まで説明できるようにします。

Bon式:1業務1枚で整理する

まず1業務について、上記の項目を手元のメモ1枚程度にまとめます。慣れたら別の主要業務へ広げます。3〜5件はBonの学習上の目安で、公式の必須件数や提出物ではありません。件数を埋めるより、自分の役割と判断根拠を説明できることを優先します。

100問暗記より大切なこと

想定質問を数多く準備すること自体は有効ですが、質問文を丸暗記するよりも、どの質問が来ても自分の経験から答えられる『材料』を準備する方が実戦的です。

5分で確認|「調整した」を具体化する

Bonの架空の練習例:関係部署によって比較資料の条件が異なっていたため、担当者は共通の比較項目を提案し、相違点を確認した。最終判断は責任者が行った。

「関係者と調整した」から一歩進め、①何が食い違っていたか、②自分が何を提案したか、③どこまで合意・確認できたかを各1行で説明してみてください。

説明例と確認点を見る

「部署ごとに対象範囲が異なっていたため、私は比較対象と確認項目の統一を提案した。異なる条件を一覧にして関係部署に確認し、責任者が判断できるよう、未確定の条件も資料に残した。」

提案した行動と確認できた結果を述べ、決定権や未検証の効果は付け足しません。この例だけで全コンピテンシーを示せるわけではありません。実際の経験にない行動を自分の体験として用いないでください。

公式情報・確認範囲

2026年10月24日確認。日本技術士会・2026年度実施案内、受験申込み案内・口頭試験(冊子p10)、コンピテンシー(冊子p11〜12)を参照しました。2027年度の条件が同じであると保証するものではありません。

公式説明以外の整理方法・問い・練習例はBonの学習提案です。特定の質問、合格、採点結果を保証するものではありません。

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白ヘルメットのBonがノートで口頭試験の準備をするイラスト。自分の経験を資質能力につなぐ。
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